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MINIのフューエルタンク構造

掲示板の方で私の振った燃料タンクの話題にいろいろな方が参加してくださっています。
そこで、この機会ですのでMINIの燃料タンクについて少しだけ調べてみました。
MINIに限りませんが、最近の車の燃料タンクは樹脂製が多くなっています。MINIのタンクもポリマー樹脂製のようです。
さて満タンに関しての話題ですが、その前にガソリンタンクの構造を知っておく必要があります。
一般には下図のような構造のようです。
MINIのフューエルタンク構造_a0010297_8352834.jpg

最近のタンクは昔のタンクと少し違っていまして、給油口から下がった管がタンクに接合する地点がタンクの上部ではなく側面であるという点です。これでは少し入ると空気が抜けなくてガソリンが入りにくそうですね。
でもそこが重要なところです。それではMINIのタンクを見てみましょう。
MINIのフューエルタンク構造_a0010297_836354.jpg

MINIのフューエルタンク構造_a0010297_8364835.jpg


MINIのフューエルタンク構造_a0010297_837171.jpg

MINIのタンクもしっかりと管はタンクの側面に接合されているようです。
MINIに限らずヨーロッパ車の給油口は管が細めでガソリンが入りにくい(吹き返しやすい)とよく言われます。
この吹き返しですが、実は吹き返しというのが非常に重要で、この吹き返しがないと満タンが検知できないのです。
最初の一般的なガソリンタンクの絵を見ていただくと、ブリーザパイプというのがあります。ガソリンを入れるときには、入ったガソリンの分だけタンク内の空気が抜ける必要がありますが、これはその空気の抜け道です。
しかし、ただの抜け道ではなくこのブリーザパイプの入り口の高さが満タンの喫水面?を決めています。
つまり、ガソリンがこの高さまで入ると、ブリーザパイプの中を空気ではなくガソリンが逆流し激しく吹き返しが起こります。その擬似的な吹き返しを感知して給油ノズルは「カチッ」と停止するのです。
したがって、この高さ(この量)が実質的には満タンということになります。
ところが、絵を見ても判るようにこのブリーザパイプの口の高さよりもタンクの上にはずいぶんと空間があります。
ブリーザから吹かない程度にゆーーーーくりと入れると、この空間にまでガソリンを入れることが可能になります。
でもあまり入れすぎるとチャコールキャニスターに直接溢れてゆくので、入れすぎは良くないと聞きますが、MINIのキャニスターはものすごく高い位置についているので、問題はなさそうですが、、、。
そして、この空間にまでガソリンを入れると、MINIの場合20㍑も余分に入るのではないか?ということらしいのです。
もう一度MINIのタンクの絵を見てみますと、、、、、、。うーーーん。
判りませんね。判るはず無いですね。タンクの中のブリーザパイプの高さがわからないと答えが判明しないようです。
でも、別のことですがMINIのGASタンクって後部座席の下にあって、マフラーのアーチを避け、左右対象に分かれた形をしているのですね。そうなると、両方の底から均等に吸い上げる必要があるので構造が複雑になりそうですね。
など、結論は出ませんがMINIのガソリンタンクについての考察でした。
by kan2_MINI | 2005-06-17 08:41
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