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Welcome Rally

ウエルカムラリーという競技がある。
競技と言うよりは車を使ったゲームの一種だがイベントを盛り上げるのには、なかなか効果的な競技だと思う。
車を中心としたクラブでは日本中様々な場所でミーティングと言われるようなイベントが行われるが、このような多くの場所から人が集まるイベントの際に、簡単なルールで皆が参加した気分になれる良くできた競技だ。

ルールは簡単。
イベント開催前(前日まで等)に自分の出発地点(主に自宅)から、ミーティングの集合地点までの距離を主催者に申告しておく。
後は集合当日、実際に車を走らせて計った走行距離が、事前に申告した距離にもっとも近い人が優勝である。ルールが単純な割には、実際のラリーの色々な要素が入っていてそれなりに面白さがあるのだ。
1.地図やナビを使ったりして走行予想距離を割り出す楽しさ。
2.走行方法やタイヤの条件によって自分の車が表示する距離数の誤差を考慮する楽しさ。
3.走行中、寄り道など距離の変るアクシデントが発生し思惑が変化する楽しさ。
4.最終的に微妙な差で順位が決まると、結構悔しかったりする楽しさ。


実際のラリーはコマ図と呼ばれる指示書に従って、正確なルートと速度を調整しながら進む競技で、真剣に取り組むと非常に面白い競技であるが、複雑なルールや競技の管理方法の困難さから、手軽に出来るとまではいえない。

それに対してウェルカムラリーは本当に簡単なルールを覚えて、事前に距離を申告するだけなので、簡単に実施ができる。主催者は事前にメールなどで集めた参加者名と申告距離を一覧にしておき、大きな模造紙などで集合場所に張り出すと効果的だ。参加者はバラバラに集まってくるので、最後の一人が到着するまで順位が確定しない事も楽しめる要因だと思う。この様子はちょうど次々と選手がコースから上がってくるゴルフのコンペの様子に似ている。
重要なルールとして、参加者は「自宅を出る際にトリップメーターをゼロにリセットする」というルールがある。こうすれば、参加者が集合場所(ゴール)に着いたときに。主催者が走行距離を確認できるし、これが唯一の信頼たる証になる。
なので参加者は様々な場所から集まるが、どこから集まっても、それぞれ距離が違っても楽しめることになり、これは特筆すべきこの競技の特徴でもある。

ラリーの原点
実はこれは1960年代MINIがモンテカルロで優勝をするなど、大活躍した頃の国際ラリーのルールにも似た部分がある。当時のラリーはスタート地点が何カ所もあって、それぞぞれバラバラに出発して最終的に一箇所のゴールに到着するというルールだった。
そんな訳もあってラリーという言葉には「再び集まる」という意味も含まれていると聞いたことがある。
つまり、このWelcome Rally(ウエルカムラリー)というお遊び競技は、メンバーが集まりながら競うというラリーの原点にも近い性質を持っているのである。

実はこの競技、自分で言うのもはばかられるが、私が発案したオリジナル競技である

私の所属しているクラブでは何度も実施しているし、他でも実施したと聞いたことがあるので、イベントの成功は間違いなし。評判もなかなか良いので、皆さんも機会があったら是非実施してみることをお勧めします。
by kan2_MINI | 2007-08-20 16:01
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