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カウリー工場の今昔

 カウリー工場近くのテストコース上で2人の工場従業員が真新しいMINIコンバーチブルを運転していました。また、最近では、会社が従業員をコメディーナイトクラブへ連れて行ったり週末に車を貸し出したりしています。実はこれらはカウリー工場の生産性向上に寄与した従業員に対して与えられているサービスです。現在、カウリー工場の従業員は全員が1年間に3つ以上の生産性向上に関するアイデアを出さなくてはなりません。そして昨年度はこれらの提案により工場は20億円以上のコスト抑制を達成しました。

 多くのアイデアはどうってことない提案です。しかし中には大きな効果を上げるアイディアが出される事も少なくありません。例えば塗装部門で働くイアンとそのチームは現在使っているマスキングテープが高価すぎると提案しました。そして会社は彼らの提案を取り入れ、より安いテープに切り替えたところ、年間500万円もの節約となりました。また別の部門ではドアーの取付ラインで働く者が間違って付けられたミラーが最後まで流れてゆくことに気付きました。その為この間違いをチェックする装置を考案したところ、年間600万円の節約となりました。

 ここで古くから働くパルマー氏は「ラインで働く人こそが最良の方法を知っている。何故彼らに尋ねないのか?」「労働者自身に聞くことに意味がある」といいます。しかし、カウリー工場がオースティンのマキシを作っていた25年も前にここで働き始めたパルマー氏は昔はそんなことが不可能だったことを知っています。昔は経営者と労働者という明確な階級が存在する労働文化があったため、労働者に提案をさせるなんてことは不可能だったのです。

 2000年にBMWがROVERの売却を決定したとき労働者達は工場の今後を非常に危惧しましたが、BMWはカウリー工場をNEWMINIの生産工場とすることを決定しました。労働組合幹部のバーナード・モスは「この決定が労働者にとって強い信頼と団結力になった」と言っています。もし、工場の行く末が不安定な状態であったなら、労働者達は何事も真剣には捉えないでしょう。彼らは会社がここを閉鎖して労働力の安い中国や東欧へ移動する可能性があることを充分に知っていたのです。

 そして、労働組合幹部のモス氏は管理変更責任者であるニコラ・スコットと緊密に連携して悪しき慣習を変更する努力をしました。20年前の英国自動車産業は金属を叩く音でうるさく、汚く、暗く、自動車工場の空気は他を拒絶していました。そしてその環境をずっと引きずってきました。しかし今は、昔とは大きな違いがあると言います。「それは簡単に言うとスコットさんがスコット夫人と一緒に工場の周りを優雅に散歩する姿を見ることができるって事さ」

 そうです、今工場内は明るい光に溢れ、騒音もなく労働者は格好の良いカラフルなユニフォームを着ています。しかし、BMWが英国で自動車生産の成功を収めるまで10年の歳月がかかりました。もしここが未だにローバーの工場であったら、古い文化故にこういった管理方法の変化は困難だったでしょう。

 今、自動車を作ることは誇りとすることができます。そして英国の労働者はいくつかの条件付ではあるけれどもドイツの管理方式を受け入れたように思えます。 しかし、中国やハンガリーで作った方が自動車をより安くできるという現実を前にして、カウリー工場の労働者はじっとしているわけには行きません。かれらは再びより良いアイデアを出すようにプレッシャーを与えられることでしょう。
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                                          BBCニュースより
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by kan2_MINI | 2004-07-28 17:14

MINIがいよいよ増産体制へ

当初の予想を超えて売れ続けるMINIですが、過去の記事でもありますように、オックスフォード工場では年間の生産台数に限界があります。限界は年間約20万台と言われていましたが、このほどMINIコンバーチブルの発売に伴い、本格的な増産体制に入っているようです。どの程度の能力アップになるのかはわかりませんが、オックスフォードに近いSWINDONという町にあるBMWのプラントに80億円以上の投資を行ってプレス工程の能力を引き揚げるということです。
このプラント、実は昔はROVERのプラントだったのですが、BMWが2000年のMINI発売に合わせて改良を行っていた工場です。
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by kan2_MINI | 2004-07-28 08:58

2年以上経過したNEWMINIのボディ剛性

MINIはボディ剛性が高いと良く言われます。
乗っていて何となくボディが軋まないというか、確かにビシッとした印象は受けますよね。事実、数字で言うと24500Nm/1° というねじり剛性を持っているらしい。
この数字が高いのかどうか良くは解らないのだが、公表するところを見ると高いのだろう。
私の場合約2年半経って2万5000km程走行した今感じるのは、これだけ経っても
未だなお剛性感を感じると共に、内装の各部のユルミというかキシミと言うかともかく緩んだ感じがしないのである。
これまでの国産車の場合購入当初は確かに、鋪装のギャップを乗り越えても何の音も無く「トットッ」と乗り超えるが、2年も経つと何となく各部が緩んできて、いろんな音が混ざったガタガタとした音を発するようになったように思う。
そして新車に変えると、又静かになって「さすが新車」と思ったりした。
ところがMINIの場合、新車の状態でもシートやダッシュボード辺りから異音が出ると言う苦情が多かったのだが、それ以降ボディが緩んできた様な異音が出ないのである。
室内騒音は新車の時と殆ど変わっていない。内装品等のパーツ類が殆ど緩んでいないのだ。室内の異音は最近では逆にしなくなった程である。
これが、本当にボディ剛性の性かどうかは解らない。感覚的で申し訳ないが車体の劣化度は国産車に比べて遥かに少ない気がする。つまり、こう言う部分にお金がかかっているということだろうか。
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by kan2_MINI | 2004-07-16 16:33